韓国のお正月はユッノリ
日本でもカルタやスゴロク、福笑い、羽子板などお正月ならではの伝統ゲームがありますが、お隣の国・韓国にも同じように「お正月にはコレ!」という伝統ゲーム・ユッノリがあります。
ユッノリもスゴロクのようにゴールを目指していくボードゲームですが、サイコロをつかわない独特のシステムをしています。
朝鮮半島が高句麗・百済・新羅に分かれて争っている時代から遊ばれていたと言われているユッノリは未来を占うゲームとして韓国で愛されてきました。
ユッノリの遊び方
ユッノリに使う道具
ユッノリを遊ぶのに必要な道具は以下の3つです。
- ゲーム盤
- 駒
- ユッ
ボードは長方形型と2つの対角線がひかれた布生地のゲーム盤を使います。
プレイヤーはそれぞれ自身の駒を選び、サイコロの代わりにユッと呼ばれる木の棒を使います。
ユッはアイスキャンデーの棒のような形をしていますが、一面が平面、もう一面が曲面になっています。
ユッの出目
ユッノリでは4本のユッを投げて駒が進む数を決めます。
- 曲面が1つ下を向いている:1進む
- 曲面が2つ下を向いている:2進む
- 曲面が3つ下を向いている:3進む
- 曲面が4つとも下を向いている:4進む
- 曲面が4つとも上を向いている:5進む
ユッノリの進行
最初にプレイヤー全員でユッを振り、出目の大きい順番でゲームを進行させる。
ユッノリの目的はボードを一周し、スタート地点に戻っていることです。
出目が4か5だった場合、もう一度ユッをふることができます。
さらに長方形の四隅には対角線がひかれており、対角線のマス目は少ないため、ショートカットができます。
これだけ聞くとすごく簡単なような気がしますが、自分の駒が後から来た相手の駒に追いつかれてしまうと、自分の駒はスタート地点に戻されてしまいます。
なので、単純にショートカットを狙うのではなく、相手の動向やその時の「運」と相談してルートを選ばなければなりません。
こうしたところがユッノリが占いとしても愛されているところなのでしょう。