写真撮影における余白の法則(ノーズルーム)とは何か?

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余白を持つ大切さ

余白の法則、あるいはノーズルームとは、被写体の前方や進行方向に作った空間のことです。

人間は写真を見る時に、自身の体験も反映させて写真を解釈します。
そのため、進行方向や前面に空間があると快く感じ、逆に空間がない場合は居心地が悪く感じます。
化粧品の広告などに使われている女性の横顔の写真などを見てみると、やはり女性の前方に広い空間が作られていますが、これはゆったりとした、余裕のある印象を見る人に与えるためです。

写真1
写真2

極端な例を挙げると、写真2は前方の空間がないため、写真1に比べると窮屈な印象を与えます。
このように同じ写真であっても、前方の余白が変わるだけで、見た人への印象を変えることができます。

参考

  • リチャード・ガーベイ=ウィリアムズ(著)、ナショナル ジオグラフィック(編)、関利枝子(訳)、武田正紀(訳)『ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 構図の法則』日経ナショナルジオグラフィック社、2017年