Youtubeのチャンネル登録者は買っていいの?メリット・デメリットを解説

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ランサーズやクラウドワークス、ココナラなどのクラウドソーシングでは、Youtubeのチャンネル登録者が平気で売られています。
かなり怪しい商売ですが、こうしたサービスは購入しても大丈夫なのでしょうか?

今回は過去にチャンネル登録者・再生時間を買ってしまった経験から、こうしたサービスを利用するデメリットを解説していきます。

簡単に買えるチャンネル登録者

結論から言うと、Youtuberとしてまっとうに活動していきたいのであれば、チャンネル登録者や再生時間を買うことはまったくおすすめできません
チャンネル登録者を買っても問題ないかなと思えるのは、以下のようなタイプの人です。

チャンネル登録者を買ってもいい人

  • チャンネル登録者だけを求められているマーケターの人
  • チャンネル登録者数の多さが売りのチャンネルを運営したい人

たとえば、クライアントから「チャンネル登録者を増やしてほしい」と言われただけで、その後の運営とかに携わりそうになければ、チャンネル登録者をネットで買って案件終了とした方が手っ取り早いでしょう。

また、「開設してたった1カ月でチャンネル登録者数が1万人を突破しました!このノウハウを知りたい方はオンラインサロンに加入してね!」というような、グレーな商売をしたいのであれば、チャンネル登録者を買う価値はあります。

ただ、多くの人はこれらのタイプに該当しないでしょうから、繰り返しになりますがチャンネル登録者や再生時間を買うことはおすすめできません

ここからはチャンネル登録者や再生時間を買うことのデメリットを解説していきます。

チャンネル登録者・再生時間購入の仕組みを知ろう

チャンネル登録者・再生時間を購入するデメリットを解説する前に、チャンネル登録者や再生時間を購入したらどうなるかを簡単にお話ししていきます。

簡単に言うと、ココナラなどでチャンネル登録者や再生時間を買うと、そのサービスの出品者が人件費の安い海外の人に依頼し、チャンネル登録をしてもらったり、動画を見てもらったりします。

サービスの説明欄には「ノウハウを利用してバズらせます!」「自然な形で拡散します!」と書いているのですが、それは表向きの話で、内実は泥臭いことをしています。

では、なぜこのようなサービスを買うことはおすすめできないのでしょうか?

デメリット1:そもそもコミュニティガイドライン違反(虚偽のエンゲージメント)

大きな理由の一つが、そもそもYoutubeがチャンネル登録や再生を許していないことです。
人為的にチャンネル登録をしたり、再生したりすることをYoutubeは「虚偽のエンゲージメント」と呼んでいます。

虚偽のエンゲージメントに該当することを実施した場合、コミュニティガイドライン違反として最悪チャンネルが凍結されてしまいます。いわゆるBANです。

最近ではサービス提供者のノウハウが蓄積されているのか、BANという最悪の状況にはなかなかならないようです。
たとえば私が購入したサービスの場合は、直接動画の再生ページを開かず、検索画面で動画をわざわざ調べてから再生し、何回か再生してから登録するなどしているようです。このような迂回経路を経ることによって、Youtube側に「虚偽のエンゲージメントではないよ!」とアピールしているのでしょうね。

ただ、それでもYoutubeの不正を検知する能力は高いので、コミュニティガイドライン違反という一点だけでも、チャンネル登録者や再生時間を買うことがいかにリスキーであるかがわかります。

虚偽のエンゲージメントについて

虚偽のエンゲージメントについては、下記のYoutubeのガイドラインをご確認ください。

デメリット2:データが混乱する

「BANを回避できるのであれば、やっぱりチャンネル登録者を買った方がいいんじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし、チャンネル登録者や再生時間を買うデメリットはBANだけでなく、その後のチャンネル運営にも影を落としてしまいます。
その理由はYoutubeのデータが混乱することです。

Youtubeはタイトルや概要欄、タグというようなテキスト情報だけでなく、動画を再生したユーザーの情報から「どのようなユーザーが再生しているのか?」「どのようなユーザーに好まれるか?」などを判断し、Youtubeのおすすめ欄などに表示しています。

これは私が運営していてそう感じるというものではなく、Youtubeの公式チャンネルが実際に発信していることです。

たとえば、現在私が力を入れて運営している子供向けのチャンネルの視聴者さんは、アナリティクスを見ると20~30代の女性が半数以上を占めています。まさか20代、30代の女性がきかんしゃトーマスのカプセルプラレールの動画を見て楽しんでいるわけはないので、子どもと一緒に見ているのだと思います。

こうした視聴情報をもとに、Youtubeに新しい動画を投稿したら、キッズコンテンツをよく見ている20代女性に私の動画を表示し、見てもらうようにしているはずです。

しかし、チャンネル登録者や再生時間を買ってしまうと、この内部データが狂ってしまいます。チャンネル登録者数や再生数増加に使われるアカウントは依頼されたチャンネルを登録し、動画を見ているので、そのアカウントの好みはありません。
そうなると、そのようなアカウントに大量に登録され、閲覧されたチャンネルや動画はYoutubeから見ると傾向のわからないチャンネルになってしまいます。
その結果、あまり自分のチャンネルに関係のないユーザーのおすすめに表示されてしまい、再生回数や再生時間に悪い影響を与えてしまいます。

登録者数や再生時間を買いたくなる場合は、方針の見直しが最優先 ~元も子もない話~

このように、チャンネル登録者数や再生時間を買うことにはデメリットがあり、安易に手を出してしまうと、その後のチャンネルの成長を阻害してしまいます。

元も子もない話ですが、もしチャンネルを収益目的で運営するのであれば、収益化のラインであるチャンネル登録者や再生時間を自力で確保できないチャンネルは方針を見直すことを強くおすすめします
この話については、また稿を改めてお話ししたいと思います。