ドット絵でもないけど、高解像度でもない、なつかしのスーパーファミコン風
今回はPhotoshopを使って、写真をスーパーファミコン風にする方法をお話しします。
フリーゲームを作る時、写真をスーパーファミコン風にすることがよくあります。
というのも、クオリティの高い写真やイラストを使おうとすると、お金がかかったり、時間がかかったりするので、「なんちゃってドット絵」でお茶を濁すわけです。
ただ、このやり方を毎度忘れては、都度思い出すという生産性の悪さなので、ここにメモ書きを残しておきます。
何をスーパーファミコン風と感じるのか?
今回の目的は、写真をこちら↑のようなスーパーファミコン版「かまいたちの夜」や「学校であった怖い話」のような雰囲気に仕上げることです。
これらの写真を見ると、「あ、スーパーファミコンだな」と(昭和から平成一桁生まれなら)感じると思うのですが、それは何故なのでしょうか?
その要因は、以下の2点に求められるでしょう。
- 画像解像度
- 色数
つまり、画像解像度を落とし、色数を少なくすれば、スーパーファミコンっぽく見えるはずです。
どの程度画像解像度を落とすか?
スーパーファミコンの画面解像度は256px x 224pxのようです[1]2D Pixel Perfect:レトロな 16 ビットゲームの制作に向けた Unity プロジェクトのセットアップ方法 | Unity Blog。
つまり、この画面解像度に加工したい写真の解像度を近づければ、スーパーファミコンっぽくなります。
もしよくわからなければ、画像解像度を1/4~1/6くらいにすれば、だいたいそれっぽくなると思います。
ニアレストネイバー法で拡大する
Photoshopを使わなくても、画像解像度を小さくすることはできます。そして、この小さくなった画像を再度大きくすれば、スーパーファミコン風の画質を再現することができます。
しかし問題は、小さい画像を再度大きくする方法です。
Photoshopの初期設定のままだと、自動で足らない色の粒を補完してしまいます。簡単に言うと、せっかくスーパーファミコン風の画像を作ったのに、ドット絵感が無くなり、単にボケたような画像になってしまいます。
そのため、Photoshopで拡大する時に再サンプルの方法を「ニアレストネイバー法(ハードな輪郭)」にします。
この設定をすると、Photoshopは色を補完せず、ドット絵風の画像のまま、写真を拡大してくれます。
色数を減らす
画像解像度を落としただけでも、スーパーファミコンっぽい写真になりますが、色数が多く、違和感があります。
スーパーファミコンに限らず、昔のテレビゲームは使える色の数に制限がありました。
スーパーファミコンは32768色中256色を使用できたようです[2]スーパーファミコンの色数は256色でいいのですか?もっと色数があった… – Yahoo!知恵袋。
そのため、加工する写真の色数も、多くて256色、感覚的に50色前後がよいでしょう。
Photoshopではイメージ > モード > インデックスカラーで色数を変更できます。「カラー」の欄の数値を色々と変更し、画像を見ながら調整していくとよいでしょう。
まとめ
今回はPhotoshopを使ってスーパーファミコン風の加工をする方法をお話ししてきました。
スーパーファミコン風に加工するには、
- 画像解像度
- 色数
以上2点を調整して画像を加工してみてください。
あまりに画像解像度を落としすぎたり、色数を減らしすぎたりすると、スーパーファミコンどころかファミコン風になってしまうので注意です。